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20代OL、それほどiDeCoに魅力を感じません

最近話題の個人型確定拠出年金、制度が変わって誰でも入れるようになったことで国と各金融機関が猛プッシュしてきてますね。

日経電子版でも特集組まれてるのをこの間チラ見しました。

どこを見ても「iDeCoはいいよ〜みんなやりなよ〜」っていうダイマ・ステマばかりなので、ひねくれ者の私は「本当にiDeCoっていいの?罠があるのでは?」というネガキャンをせっせとします。別にiDeCoに恨みがあるわけではないよ。

個人型確定拠出年金とは

個人型確定拠出年金、略してDC(ディーシー)、またの名をiDeCo(イデコ)。

個人型(=個々人で加入する)の確定拠出(=掛け金が決まった)の年金です。原則として60才以上であれば、年金として月々決まった金額を受け取ることも、一時金で受け取ることもできます。受け取り開始の年齢は加入年数が10年以下の場合、段階的に引き上げられていきます。

ただし、契約者死亡の場合を除き、60才までは決して引き出すことはできません。

制度としては、他の公的年金制度よりも、個人年金保険や学資保険なんかに似ています。

 

メリットとしてよく言われているのは以下の3つ。

  •  掛け金の全額が所得控除される
  •  運用益が非課税
  •  受け取るときにも税制優遇制度アリ

 

メリットについてはいろんなサイトやブログでさんざん書かれていると思うので、詳しいことはここでは割愛します。

60才まで決して引き出せないというのも、老後資金の形成という目的から考えると充分メリットですね。使ってしまう心配がなく、長期運用ができるわけですから。

 

逆に私の思うデメリットは以下。

  •  投資なので損が出る可能性アリ
  •  もろもろの手数料がかかる
  •  金融機関などの倒産リスク
  •  原則、途中で脱退できない
  •  死亡後遺障害以外の理由では60才まで引き出せない
  •  受け取るときに課税される

 

死亡・後遺障害以外の理由では60才まで引き出せない

これが、個人的には本当にネックで。今もさして貯蓄があるわけでも、生活に余裕があるわけでもない私には非常に厳しい条件に感じます……。

「老後資金なんだから、使わなくて当然じゃん?」と思われるかもしれませんが、考えてみてください。急に病気になって大きなお金が必要になった場合や、交通事故などでケガをした場合、親になにかあった場合、何らかの事情で長期間働けなくなった場合……急にまとまったお金が必要になる可能性は、決して低くないと思います。

そんなとき、自分の定期や普通口座には100万円しかないけど、iDeCoの口座には300万円ある!と思っても、その300万円は使えないので、普通口座や定期で足りない分はどこかから借りないといけない……なんてことになりかねないのです。これって結構困りますよね?

また、私は今のところ両親と祖母以外の家族がおらず、遺産を残す相手がいないのですが、「あなた余命3か月ですよ」とお医者さんに言われた場合も、iDeCoで積み立てたお金は使えません。私が死んだら引き出せます。

それってなんか……なんか納得いかなくないですか!?残す相手もいないのに後生大事にとっておかなきゃいけないなんて……多少面倒でも、医師の診断書とか役所の許可とかがあれば引き出せるようになってほしい……。

 

原則、途中で脱退できない

また、リストラされても、何かの事情で仕事ができない状態になっても「原則、途中で脱退できない」というのも非常に頭の痛いところです。

生活がままならなくなってもやめられないiDeCo……。

もちろん、途中で積み立てを中止することはできます。その間も投信とか買っておけば勝手に運用はしてくれます。が、その間も決して安くはないiDeCo口座の維持・管理手数料などがそれまでに積立、運用してきたお金から引き落とされ続けていきます……。積立中止期間が長いと、元本もなくなっていることもなきにしもあらず。

そういう不安を会社の先輩に話したところ「働き続けてやめなきゃいいんだよ」と言われたんですけど……いや、そんなのわかんねーから……結婚して子供産んで専業主婦になる可能性だってあるし*1、病気になったりやむを得ず働けなくなることだってあるし……。

 

確定拠出年金はそもそも自営業の人向けの制度?

こう見ていくと、iDeCoって、そもそもが個人事業主とか自営業の人向けの制度だっただけあって、生涯元気に働く、仕事(=収入)はなくならないということを前提とした制度なんだな〜としみじみ思いますね。

会社を寿退社して〜とか、クビになって次がみつからなくって〜とか、派遣社員とか、契約社員とか、そういうよくありそうなパターンも最初から念頭にないわけですな。厚生年金に加入してる会社員とかもつかえるようになったよ!っていうなら、そのへんもっとどうにかしてほしいところではありますが。

ほんと、日本のそういう気の利いたところ大好きですよ、ほんと。マジクールだわ。

 

結論:私には不要です

まあ、私向けの制度ではなかったよね。私と似たような境遇の人って多そうだし、20代女性はほとんど旨みないんじゃないかな。

とはいえ、30代、40代に入ってくると今度は運用期間が短くなって、少額ずつを長期で積み立てていく旨み*2がなくなってしまうし、長い目でみたときの節税効果も下がってしまうので、加入するのであれば20代や、遅くとも30代のうちに加入しておきたいですね。現在40代以上の方は自分でインデックス連動型の投信でも買っておいた方が無難かも?

 

誰でも加入できる!イコール、誰でもお得!とは限らないわけですな。まあなんでもそうだろうけど。

いやいやあなた、それでもこのiDeCoはやっておいた方がいいよ!断然お得だよ!!と思われる方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひご教示ください。老後に備えたい気持ちはめちゃめちゃにあるんです!自分でコツコツ貯めて運用する以外のよさげな方法が見つからないだけで!!!

 

とはいえ、転職したり、本気で結婚諦めたりとかしたら、また検討すると思います。税金のことだけ考えたら、iDeCoは本当にお得だと思いますし。

そんな感じで、「みんながお得だよって言うから加入しなきゃ!」と思っている人はちょっと考えてみてください、というお話でした。だってそれ、政府と金融機関のポジショントークかもよ?

私が加入を迷っている間にiDeCoの制度がもう少しマシになるよう祈ります。

以上。

*1:専業主婦でも加入はできますが、節税などの旨みはなくなってしまいます。

*2:株式や外貨など、少額ずつの金融商品を長期で購入・積立ていくことで、株式や外貨などの金融商品を高値掴み(相場の下がりを予測できずにピーク時の高い金額で買ってしまうこと)を防ぐことができます。これをドルコスト平均法といいます。